胃カメラを鼻から受ける経鼻内視鏡で検査を受けてきました。
初めての胃カメラでしたが大変楽に受けられました。
鼻からの胃カメラと口からとの違い、コツや痛みの有無など経鼻内視鏡の感想と体験談をお知らせします。
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胃カメラを鼻から受けた
胃カメラをすることになったのは、人間ドックを夫が予約をしたためです。
特に症状はなかったのですが、人間ドックのオプションとして選択しました。
その際、口からの胃カメラと、鼻からの胃カメラの両方が選択肢にあったた目、鼻からを選択したということになります。
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胃カメラと鎮静剤
私自身は本当は胃カメラは鎮静剤を使う方法で受けようと考えていました。
鎮静剤を使うと意識はあっても気にならないか、ほとんど眠ったままで受けられるとのことでした。
叔母が受けたことがありますが「全然何をしていたかわからない」すなわち苦しいということは全くないということで、私もそれを希望していたのです。
胃カメラで鎮静剤は使えない?
ところが、受けたところが県のメディカルセンターというところで、「鎮静剤は用いません」という但し書きがありました。
なぜ施設によって違うのかというと、鎮静剤はおおむね受けた後に休憩が必要となるので、そのスペースがなかったり、管理に手間がかかるからということのようです。
鎮静剤は施設による
もし、胃カメラで鎮静剤を使いたいという場合には施設を選ぶ必要があります。
私も直前まで迷っていましたが、「だいじょうぶ」と皆にいわれたため、鎮静剤なしでそのまま受けることとなりました。
鼻からの胃カメラと口からとどっちが楽?
近所の人にあらかじめ、鼻からと口からどっちらが楽化を聞いたら、「鼻からの方が楽」ということでした。
では誰もがそうかというと、夫の感想はちょっと意外でした。
鼻からの胃カメラの夫の感想
夫の場合は、前年が口から、今年が鼻からの胃カメラを受けました。
「鼻からの方が断然楽」と言うかなと思ったら、夫の場合はそれほど大きな違いはなかったようです。
前年の口からの時には、
もちろんそれなりに苦しかったけれどもできる
ということで、逆に口からがとても大変だったという感想はなかったのです。
それでもやはり「鼻からの方が楽」とは言っていましたので、夫の場合はどちらでも受けられるということのようです。
口からの胃カメラとの違い
口からと鼻からの違いは何かというと、管が細いということがいちばんの違いだと思います。
口からの胃カメラは直径が約1cm。
対して鼻からの胃カメラの直径は約5.4〜5.8mm。
細ければ細いほど苦しくはないし、嘔吐反射、いわゆるのどのつかえやえずきも起こりません。
麻酔の点鼻薬がある
もうひとつの違いは、準備がややたいへんということもよく聞きます。
口からと違うのは、麻酔薬を2回、時間を置いて鼻から入れること。
その他粘膜を広げる薬、麻酔のゼリー、味消しのウーロン茶と水などは口からと同じだと思います。
鼻からの胃カメラのデメリット
鼻からの胃カメラは口からに比べて、管が見るからに細いため、精度が低いというのがデメリットとしてあげられます。
画像の精度について
ただ、私は検査後にすぐ画像を確認しましたが、私が見る限り見えにくいと言ったようなことはほどんど感じられませんでした。
もちろん比較の問題になりますので、あるいはこれでも落ちるということなのかもしれませんが、小さいカメラであってもかなり鮮明に見られるように思われます。
なので、一般的な定期健診として受ける場合には、著しく精度が落ちるとまでは言えないかもしれません。
医師が指定をしない限りは初回ならこれで充分であるという印象を持ちました。
鼻から入らない場合がある
鼻からのデメリットという以前に、そもそも説明書きに
入らない場合は口からに切り替える
という文言があります。
鼻腔が小さいなどの場合は入らない、または無理をして入れないで、口からの方が入れやすいということのようです。
鼻から入らない胃カメラの割合
口からにしなければならない頻度は、どのくらいかというと1000人に1人というくらいだそうです。
かなり稀な人数というべきでしょう。
私の場合は、以前耳鼻科で喉を見てもらったことがあるのですが、その際鼻から管を入れてのどのあたりまでを映してもらったことがあります。
その際に全く支障を感じなかったので、たぶん鼻でも大丈夫だろうと期待していましたがそのまま受けられました。
なお、胃カメラについては「今回が初回」ということを用紙に書き込むようになっていますので、初回の人にはもちろんそれなりの配慮があります。
検査をする医師が鼻から入れ始めて「ああ、だいじょうぶできるね」というようなことを言ったのも覚えています。
鼻の左右は指定ができる
その際入れた側が左側だったので、今回左側を指定しました。
左右どちらを使うかは、自分で希望の指定ができるようになっています。
なお、胃カメラの際は、左側を下にして寝るように決まっていました。
右だからといって特に支障はないと思いますが、鼻腔にカメラの重みはかかるので、あるいは左の方がいいような気がしないでもありません。
鼻からの胃カメラの感想
ここから、胃カメラの体験についてもう少し詳しく感想を記していきます。
鼻から入れて痛い?
私の場合、最初の通過の時にひじょうに軽い痛みはありましたが、ほとんど痛みはありませんでした。
鼻血が出るという方もいるようですが、鼻血は検査中も検査後もありませんでした。
鼻からの胃カメラのコツ
鼻から喉を通る時には、先生が「通ります」だったか何か言ったようですが、この時も特に支障はありませんでした。
口からの胃カメラではよく「飲むようにすると楽」と言われますが、意識はしたものの特に何もしなくてもだいじょうぶでした。
嘔吐反射について
鼻からの胃カメラでは嘔吐反射は一度も起こりませんでした。
口からの胃カメラについては夫は、胃カメラの間中えずきを繰り返していたと言いますので、鼻からのカメラが大変楽と言われるのはこの点だと思います。
なお、検査中にのみ込もうと思わなくても、どうしても「ごっくん」という動きが数回起きてしまいましたが、それで痛かったり気持ちが悪かったりすることも全くありませんでした。
鼻水は出た?
鼻水は全く出ませんでした。
夫は終わった後ちょっと涙目になっていましたが、私の場合はそれもありませんでした。
また、検査中によだれは飲み込まないで出してくださいと言われましたので、口をずっと開いていましたが、よだれも唾液も一度も外には出ませんでした。
夫の方はよだれは流れていたということで、この辺は個人差があるのかもしれません。
とにかく、私の場合は普段と全然変わらないままで、ただ横になって検査を受けてそのまま終了したという形でした。
呼吸のコツ
呼吸は特に苦しいということはありませんでした。
なので、普段通りに呼吸はできます。
よだれを外に出すようにということで口をあいていましたので、あるいはそれが良かったのかもしれません。
呼吸については特に意識をしなくてもだいじょうぶだと思います。
鼻からの胃カメラでつらかったこと
といっても、検査中はそれなりに苦しい感じはあります。
というのも、胃の中に見えやすくするために空気を送り込んで胃が膨らむためがあるようです。
それと、カメラの管が上下はしていますので、やはりその感じもあります。
それで吐き気がするとか気持ちが悪いということはありませんし、呼吸が苦しいということもありませんが、じっとして動けない感じです。
看護師さんに話しかけられて、返事はしようと思えばできますが、声を出そうとは思いませんでした。
喉に管が通っていますので、うなずくこともしませんでした。
が、一般的には鼻からのカメラの場合は会話も可能ということです。
鼻からの麻酔
あとは、もう一つ結構大変だなと思ったのは、検査の前に、粘膜を広げる薬、それから麻酔薬の点鼻などがあります。
口から飲むものはそうまずくて飲めないというほどではありませんし、バリウムなどと比べるとそれほど多量というほどではなく、一度に飲める量です。
麻酔の点鼻薬は看護師さんが2回に分けてスポイトのようなもので行います。
仰向けになって喉に薬が流れるようにするもので、もちろんやや薬の味がします。
この後麻酔が効いた後は、喉に何かが張り付いたような感じがしてごっくんとしても降りて行かない感じになります。
そのまま私は一度トイレに行きましたので、動けないというほどはなくちょっと経つと慣れますが、やはりそれなりに気持ちが悪い感じはありました。
これらの麻酔はすぐに切れるらしく、検査が10時台で、その後11時半まで食物の摂取は禁止。
そのあと11時半過ぎにはお昼を食べられましたが、麻酔の影響はほとんど感じずおいしく頂けました。
鼻からの胃カメラの感想まとめ
鼻からの胃カメラの感想をまとめると、思ったより楽だったが、それなりに苦しい感じはありました。
もっともこれはどのような検査でも同じかもしれません。
なお、今回の医師は、50台くらいの年配の医師でかなり上手であったように思います。
胃カメラは検査をする医師の技術によってかなり差があるというのは、多くの人に聞くところでもあります。
私の場合は、鼻からの胃カメラが初回なので上記の感想になりましたが、もし口からを先に経験していたら「鼻からの方がだんぜん楽」といっに違いありません。
私の場合はピロリ菌の跡がみられるため、そのための検便の検査が追加になり結果待ちとなっています。
なお、一度受けてピロリ菌感染含め何らかの異常が認められなければ、夫の場合は5年後でいいということになりましたので、胃カメラの頻度はそれほど高くありません。
検査はそれなりに大変でもあり面倒でもありますが、5年に一度であれば、そう大変ではないと思います。
皆さまには機会があれば胃カメラもおすすめしたいところです。