鍋帽子の大まかな作り方です。鍋帽子とは綿を入れた布製の鍋カバー。それで保温調理をするのです。
すごくアナログな調理法なのですが、これがとにかく便利なのです。
一度使ったら、もう手離せません。鍋帽子の使い方と、自分で作った時の大まかな作り方をお知らせします。
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鍋帽子とは
鍋帽子は、帽子型のカバーと座布団のセットです。座布団の上に鍋をのせて、カバーをかぶせます。
調理中の画像です。中に鍋が入っています。
鍋帽子を上から見たところはこんな形です。
鍋帽子の作り方
ここから鍋帽子の作り方を載せます。
こちらに載せるのは、あくまで概略です。
慣れている人はこれだけででもできると思いますが、わかりにくいという時は、詳しい作り方は本が出ていますので、そちらをご覧くださいね。
鍋のサイズについて
実際の鍋帽子は、鍋を包めるものですので、ものすごく大きいものとなります。
なので、狭い台所の場合は、置き場所にもかなり困ります。
私の場合は少人数で圧力鍋も持っているので、18センチ形の鍋に使うつもりで作りました。
なので、こちらに示すのは、本に載っている実物を縮小したサイズでの作り方です。
鍋帽子に必要な布と綿の分量
18センチの鍋用 一つ分
・表地
・裏地
・中綿 (ポリエステル綿でよい)最大で300g
綿の分量は、20センチ以上の大きさの鍋の作り方で、帽子本体と座布団を合わせて300g位とありましたが、実際には、それより少ない量でできました。
必要な布の形
必要な布は、表地と裏地の2種類です。
円錐形の表布が4枚、裏布が4枚、円形の布が2枚裁てればできます。
鍋帽子に必要な布の種類
本で使われていたのは、表布はリネン、裏の布が、綿の布だったと覚えています。
私の場合は、試しのつもりだったので、手持ちのリサイクル布で作りました。
その場合の、表地は薄手の長袖のTシャツの綿の布、裏地はワイシャツです。
分量はというと、つまり、男性の長袖Tシャツ1枚分くらいと、ワイシャツの大きさがあればほぼできるということです。
下に型紙のサイズの目安を掲載しますが、まずはそのくらいの布の量を目安にしてみてください。
鍋帽子の大まかなサイズと作り方
鍋帽子の大まかな作り方です。
1.表布を切って、縫い合わせる
2.裏布を切って、縫い合わせる
3. 座布団部分を切って途中まで中表手で縫い合わせ、表に返してから中に綿を入れて口を閉じる。
4.表布と裏布の間に綿を入れて、外表に重ねる。できたらトップにループをつける。
5.表布の裾を折り返してまつったらできあがり。
鍋帽子の大まかなサイズ目安
鍋帽子の各パーツのサイズの目安と形です。
表布のサイズと形状



本体は円錐形の表布を4枚、上記のサイズに、縫い代分1センチくらいを足して、布を裁断。
一番下の5センチ部分は、裏側に折り返す部分です。
本体の縫い合わせるところ
それぞれの両脇を縫い合わせます。
裏布サイズと形状
裏布が4枚 上記のサイズに、縫い代分1センチくらいを足して、布を裁断し、両先をそれぞれ縫い合わせます。
底の座布団を縫い合わせる
鍋帽子の一番下に敷く座布団が、表布と同色で、表裏2枚。
サイズは、赤い○印x4の長さより、厚み分を少し大きめにしたのが直径です。
上記のサイズで、だいたい30センチくらいでした。
中表に周りをぐるっと縫いますが、綿入れ口を大きめに残しておきます。
綿入れ口から平らに綿を入れてから、残しておいた部分をまつって、口を閉じます。
その時に、できたらループをつけておくと、ひっかけられて便利です。
鍋帽子の裏表を合わせて綿を入れる
鍋帽子の本体の方を作ります。縫い合わせた表布と裏布を合わせて、伸ばした綿を入れます。
鍋帽子で難しいのはここのところで、サッカーボールのような球面のあるものに裏布をかぶせ、次に平らなシート状に伸ばした綿をかぶせて、そのあと表布をかぶせるようにするとうまくいきます。
私の場合は、適当に平らになるように入れました。
そのあと、表布の長い方の裾を折って、裏側にまつりつければ出来上がりです。
手持ちの布でかなりいい加減に作ってありますが、要は、鍋がすっぽり包めて温度が保たれればいいので、多少下手にできてもだいじょうぶです。
鍋帽子の時短レシピ
調理の参考加熱時間です。
・じゃがいも丸ごと 10分加熱 帽子をかぶせて30分保温
・にんじん 同
・さつまいも 同
・かぼちゃ 1/4個 5分加熱 10分保温
・玉ねぎ 1/2個 同
鍋帽子の卵の調理時間
鍋帽子は卵の調理も上手です。
◆卵
・温泉卵 湯温75度 12分
・半熟卵 沸騰後3分保温
・固茹で 沸騰後7分保温
食材単体での加熱だけではなく、もちろん、煮物は全部、同様にできます。
プリンは大体「2分加熱 20分保温」くらいで作っています。
注意点は、加熱を終えたら、蓋を開けずに、保温に移行すること。
熱を逃がさないためと、雑菌の混入を防ぐためです。
途中での蓋の開け閉め、それと長時間の保温は、雑菌が繁殖する恐れがあるので、避けた方がいいようです。
詳しい作り方掲載サイト
詳しい作り方は徳島友の会HPにありますので、ご覧くださいね。
鍋帽子それ自体がこちらで考案されたものなのだそうです。
鍋帽子の作り方とレシピを載せた本も出ていますので、わかりにくければこちらをご参照ください。