ステップファミリーだけでなく、家庭において家計はもっともだいじなことです。
金銭的な破たんが夫婦の不和や家庭崩壊につながることも稀ではありません。
まずは経済的に成り立つということが、同居生活のベースですが、それ以上に再婚、それも連れ子の居る場合の家計はどのようにすればトラブルが少なく暮らせるでしょうか。
今のところ問題の少ない、自分の場合を書いてみます。
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収入は預からず食費と生活費のみ
私と夫は事実婚なのもあって、夫の家計のすべてを預かってはおらず、食費と生活に使うものとして10万円だけを預かっています。
外食や週末に外に遊びに行った際は、夫が払います。よくわかりませんが、それは夫にとっては自然なことらしいので、そのままにしています。
私が自分の大きなものを買う時や、ネットでカードで買い物をする時、それと大きな医療費の時は、自分のものは自分で支払っています。
普段の生活で使うこまごましたものは、食料品と一緒に同じ財布で買っています。
要は基本的には別会計ということになろうかと思います。
家計簿はいつでも見られるように共有
レシートは保管の上、パソコンの家計簿を記入し、毎月メールでファイルを送っています。
預かったものから、その月に余ったお金は、決まった通帳に貯金をしています。
それは、たとえば大きな家具を買うときや旅行などに使おうねとも言ってあります。
たぶん、再婚家庭でなければ、もっと大雑把でもいいと思うのですが、離婚経験者は、大抵家計のことでもめた経験がありますね。
夫のところもそうだったので、お互いそれも心配のないようにという配慮からでしたが、夫の方はさして確認はしていないようです。
連れ子が学生の場合の学費の問題
夫の方から申し出もありましたが、私がなぜ家計の全部を預からなかったかというと、ひとつには同居を始めた年は、子どもが大学1年生で他県にアパート住まいだったからです。
夫にとってはいちばんお金のかかる時でした。
学費はもちろんその他必要な物を買って送ったりするには、私が家計の全部を預かってしまうと、夫はそれを私にいちいち言わなくてはならなくなります。
夫の方も気兼ねをする場合もありますし、私も「今月はこれだけ貯金ができそうだな」と思っているときに、急な出費があるとがっかりしかねません。
要はお互い気兼ねをしないためには、その方がいいと思ったのです。
育児経験がないと出費に慣れない
それ以上に、私のように子どもを育てた経験がないと、子どもにお金がかかるということがよくわからない、慣れないところがあります。
学費意外に、卒業近くになって、息子にかかったものは、自動車免許取得の合宿費用、レジャーならスキー用品を揃えたり、大学で海外へ行ったりなど高額のものが多くありました。
さらにその後は転職のために、セミナーにも行ったり、英会話のスクールにも通っています。
いわゆる義務教育の費用ではないので、実親でない限りは、それが重要なのかどうかは、わかりません。話し合う必要もなく、人によっては話し合っても無駄だと思います。
その辺り、何にお金が必要かということについては、子育てよりもむしろ、個々の価値観の問題だからです。
私自身は教育職でもあるので、教育費にお金をかけることは基本的には賛成をしていますが、うちの場合は、子どもの金銭的なことにはノータッチでいられたので、その点両方とも心労はまったくありませんでした。
子どものものは一緒に買いに行く
今は、たとえば、「雄太君にこれこれを買ってあげたらどうだろう」と私が同意して、一緒に選びに行き、その分は生活費とは別に夫が自分のお金から出しています。
なので、私は家計がその分苦しくなる心配はせずに、子どもに気前よく「買ってあげる」ことを提案できます。
そして息子に買うものは一緒に選びに行きます。
「これがいい」「こちらの方が可愛い」と言いながら、一緒に選ぶので、夫婦の一種のイベントだと思えばいいのです。
私に内緒にしなければいけないと思ったとしたら、夫はさぞ窮屈だったろうとも思うのです。
だんだん寒くなったので、昨日は息子の羽根布団を買いました。
夫は普通の布団でいいよ、と言ったのですが、羽毛布団の方が断然あたたかいです。
羽布団は普通の布団に比べれば、高額なわけですが、私の方が、そちらを勧めました。
どういうわけか、夫の方が「安いのでいいよ」と言って、私の方が高いものの方を進めることが多いのです。
もっとも、それにしたところで、費用は私の財布からでも、家計から出すのでもなく、夫が自分のお金から出すからできることですね。
私自身は、今のような家計分担については、不満は特に持っていませんし、子どもにお金をかけることについても、何に使ったのかその目的や使途内容はわかっていても、いくらかかったのかは実際わかっていないので、これでよかったと思っています。
クリーニング代にお金を足して渡す
逆に私の方は、子どもの金銭的な負担は全くしていませんが、息子と同居をしているときに、クリーニング代をもらったことがあります。
息子はワイシャツを毎日選択に出していたわけですが、それを持っていくのが私の役目で、クリーニング代と若干の手間賃を含めて、数千円だったかの切りの良いお金で受け取っていました。
「余ったお金はうけとっていい」と夫に言われていましたが、私はそれは、毎月貯金をしていました。
子どもが、いよいよ一人暮らしをすることになった時に、クリーニング代の残ったお金に、自分のお金を足して、これもまた切りのいいお金にして、渡したことを思い出します。
いくら残っていて、いくら足したのかも忘れてしまいましたが、たぶん5万円くらいだったと思います。
息子は、いったん何気なく受け取って、あとで自分の部屋で中を開けてみて、これではさすがに多いと思ったのでしょう。
あとで「ありがとう」と言ってくれました。
ああ、伝わったのだなとうれしくなりました。