マーマレードやジャムをせっかく手作りしたのに、とろみがつかないで困ったことはありませんか。
手作りジャムにとろみをつけるのには、果物のペクチン成分を抽出した市販のペクチンを使いましょう。砂糖の量を増やしたり、無理に煮詰めずとも早くとろみがつきます。
手軽に使える市販のペクチンの使い方をご紹介します。
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手作りジャムの楽しみ
手作りジャムというのは、市販のジャムとは違って、糖分や甘さを加減できる上に、味もフレッシュ、果物の味も生きて、たいへんおいしいものです。
また、ふんだんに採れた夏みかんなどの果物の保存にもいいですね。
他にも買い過ぎたイチゴが弱ってくる前に、さっと火を通しておくと、数日間は楽しむことができます。
私は冷凍のブルーベリーを買ってきて、ジャムにすることもあります。その方が市販の物よりもおいしいからです。
ジャムのおいしさにはとろみが大切
ジャムの研究家さんが言っていましたが、ジャムのおいしさは、果物の味、それと甘さととろみだそうです。
確かに、ジャムのはずが、シロップみたいになってしまっては味気ないですし、パンにのせる時もいまいちノリが悪いとうことになります。
イチゴやブルーベリーのように、果物をつぶせるものだと、濃度がついた感じになって、美味しくいただけることもあります。
ただし、困るのはマーマレードの場合。
これは、皮をつぶせるわけではないので、とろみが全くつかないと、甘い煮物状態に!
それを解消するのが、果物のペクチン成分です。
ペクチンとは何か
ペクチンというのは、かんきつ類やりんごなどの果皮に含まれる天然の「ゲル化剤」のことです。
りんごの皮などからペクチンを取り出すという方法もあり、自分でも抽出できますが、ジャム以外の作業をするのもなかなか大変です。
レモンにも多く含まれるので、ジャムには必ずレモンが使われますが、その程度ではとろみにはならないですね。
市販のペクチンを手づくりジャムに活用
いちばんいいのは、市販のペクチンをつかうこと。
箱入りのベーキングパウダーと同じ大きさのもので、製菓用品売り場に売っています。
ペクチンの使い方概要
実際どのように使うのかというと、
- ペクチンを水で溶かしたペクチン液を作る
- ジャムを普通に作り、ペクチン液を加えて15分程度煮る
という手順になります。
実際どのようになるのかやってみます。
マーマレードジャムに市販のペクチンを使う場合の作り方
ペクチンを使う場合の作り方です。
マーマレードジャムを作るところまでは、以前の記事でご覧ください。
ペクチン液を作る
イチゴジャムの場合で、いちご270gに対してペクチンが一袋10 g、 水が110~130mlです。
鍋に水を入れて、ペクチン一袋をふりかけるように入れ、ダマにならないようによく混ぜ合わせます。
混ぜながら沸騰直前まで加熱して火を止めよく溶かします。これがペクチン液です。
果物と砂糖を鍋で加熱し15分程度煮詰めた後、上のペクチン液を加え、さらに弱火で10分から15分加熱します。
最後に、ジャムの分量のレモン汁を加えてよくかき混ぜて火を止めます。
出来上がりのマーマレードジャムの画像です。
とろみが追加されたのがわかるでしょうか。
鍋肌を見てみると、ゆるいゼリー状になっているのが見て取れます。
これで十分にとろみがついていますね。
ジャムにとろみをつけたいがうまくいかないという場合は、市販のペクチンを一度試してみてくださいね。
ジャム用のヘラは