「ちゃんと」の「ちゃん」は元々何を表す言葉でしょうか。
「ちゃんと」の意味と由来をお知らせします。
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「ちゃんと」の「ちゃん」の意味
「ちゃんとしなさい」は、誰でも子どものときに一度ならず聞いた言葉です。
しかし、この「ちゃんと」はどのような意味があるのでしょうか。
意外なことにこれは「音」だということがわかりました。
「ちゃんと」の語源は「丁と」
「ちゃんと」は「ちょうど」とも似ていて、「丁と」という語が語源だそうです。
「丁々発止」ちょうちょうはっし という言葉がありますが、それと「丁と」も同じ言葉です。
「丁」は音を表す擬音
では「ちょうと」というのは、意味は何なのかというと、意味はないんですね、
丁とは「刀などで互いに打ち合う音」を表す音だったのです。
水を打つ「ぴしゃ」などという、音を表す音、それが擬音なのですが、「ぴしゃ」と同じです。
したがって、「ちゃんと」も同じく「物を続けて打つ音」が元々の意味なのです。
「ちゃんと」の意味
その、「ちょうと」が今では「ちゃんと」ということになっているのですが、意味はだいぶ違ってきた気がしますね。
辞書を引いてみると、大辞林では
ちゃんと(読み)チャント
( 副 ) スル
完全できちんとしているさま。
①まじめなさま。りっぱなさま。
②秩序正しく。まちがいなく。規則どおり。
③十分。
④危なげなく堅固なさま。しっかりと。
⑤すばやく。さっと。ちゃっと。
となっています。
一般的に「ちゃんと」に思い浮かべられるものはというと、「きちんとしている」とか「まじめ」が最初なのは辞書の通りです。
この、一番最後の「さっと」や「ちゃっと」は、最初に説明した擬音という説を裏付けるものとなっていますね。
「さっさとやりなさい」の「さっさ」も似ていて、この言葉も特に意味はないのですね。
「ちゃんと」や「さっと」は擬音由来の言葉だったのです。