グロッキーの言葉の意味や由来は何でしょうか。
意外なことに、グロッキーの元々は、”衣服のコート”、それとお酒に関連があるんですよ。
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グロッキーの意味は?
テレビ朝日の朝の番組、グッドモーニングで、グロッキーの言葉の意味を、「グロッキーとは何に由来する言葉か?」との出題で林修先生が回答を述べました。
それによると、なんとグロッキーというのは、洋服のコート、それとお酒に由来するそうです。
グロッキーの語源は”groggy”
グロッキーは元々は英語の groggy。
この言葉が日本語の「グロッキー」の語源です。
この場合は、「グロッギー」と「キー」じゃなくて、濁点が付く方の発音となります。
グロッキーの語源”grog”はお酒
というのは、グロッギーには動詞もあって、その動詞がグロッグ。
こちらは、grogという綴りです。
そして、このグロッグというのは、お酒の水割りの意味です。
元々のgrogは、お酒全般ではなくて、ラム酒の水割りのことでした。
グロッキーの元”グロッグ”の意味は
それでは、なぜ、コートとお酒が関係するのか、そしてグロッグになったのかというと、これがおもしろいエピソードがあるのです。
18世紀のイギリス海軍に由来
18世紀に戦艦の艦上で、イギリス海軍の提督がラム酒の水割りを振舞ったことがあったのだそうです。
すると、飲み過ぎでふらふらになる水兵が続出したのです。
グロッグの前はグログラム
その水割りを振舞ったバーノン提督が着ていた服のコートの生地が、グログラムというものでした。
グログラムというのは、平織りという生地の織り方のことで、上の図のように、糸を互い違いに組み合わせて織りあげるというものです。
ウールで作ると、上質なコートの生地になりますね。
「グロッグ」が提督のあだ名から酒へ
平織物のコートを着ていた、その人の名前はエドワード・バーノンというのですが、その人が着ていたグログラムから、その提督は「オールドグロッグ」というあだ名で呼ばれていました。
そして、そのバーノン提督の振る舞ったお酒の飲み物を、船員たちは、提督のあだ名と同じ「オールドグロッグ」と呼んだのですね。
日本語では「グロッキー」
そこから、ふらふら状態になることや、その状態のことを、groggyというようになり、それが、日本では「グロッキー」となって伝わっているというものなのです。
「ああ疲れた、もうグロッキーだよ」の「グロッキー」には、そんな愉快なエピソードがあったのです。