塩むすび、シンプルで究極の土井善晴先生のおにぎりのレシピをご紹介します。
おにぎりは誰もが子どもの頃から食べているし、女性なら、最近は男性もですが、誰でもが何度も作ったことがあると思います。
それまでは、塩鮭とかたらこや、とにかく具があるものがおいしいとおもっていましたし、うちの場合は、家で母が作ってくれたのもそうでしたね。
ところが、あるとき、ちゃんとしたおむすびの作り方で作ってみたら、こんなにおいしいのか、とびっくりしました。
それまで何十年も知っていたのに、たった一つの作り方で、新しい大好きなものに変わってしまう。そんなレシピがいくつか思い出されますが、土井善晴先生の塩むすびもその一つです。
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塩むすび--土井善晴先生のこれまで
きょうの料理に載っていたレシピ、その通りに作ってみたら、おいしさにびっくり。
何しろ材料は塩とご飯だけ。なのdえ2014年の最初のテレビ放送の時は、土井先生も心配されたようですよ。
「作り方?何それおにぎりじゃん」って言われそうですよね。
今夜 9時 NHK Eテレ
きょうの料理 土井善晴です。
究極のシンプルなメニュー。
和食の原点。 新米の季節の
「塩おむすび と 味噌おむすび」
番組になるのかと心配していました。
大丈夫かなー。 pic.twitter.com/LiAK62B6qP— 土井善晴 (@doiyoshiharu) 2014年10月30日
そして、2016年のサッカーの試合の間、ハーフタイムに土井先生が登場して、レシピが放送されたことがあって、今でも根強い人気が続いています。
おにぎりに作り方なんてあるの? と思いがちですが、それが目からウロコでした。
塩むすび 作りかた
ここから土井先生のレシピです。
塩むすびに用意するもの
塩むすびに用意するものは、塩とアツアツのご飯。手につける水、それからうちわです。
他に、さらしの布巾や、ご飯の水気を取るためお握りを置く杉板があります。
さらしは土井先生はその都度新しいものを使うように勧めていますが、これは無理そうなので、素手で握るように、また杉板はなし、ということで、以下のレシピを書き換えておきますね。
それから作る前には手を良く洗ってください。
衛生的にはラップを使った方がいいのですが、最初は塩の量と手加減を知るために、素手で握ることをおすすめします。
塩むずび 作り方
塩むずびの作り方は以下の通りです。
塩むずび 作り方
1.茶碗におにぎり1個分のご飯をよそい、茶碗をゆすって、角がなく丸くなる程度にご飯をまとめておく。
2.水でほどよく濡らした手に塩適量を全体にこすりつけるようにひろげ、ご飯を握る。
形を整えようとせず、不格好でも気にしないで、米粒をつぶさないようにやさしく握りましょう。
土井先生はまん丸い形に握っていましたが、これだと形があまり揃いませんし、表面もでこぼこしています。
でも、それでいいことがこの後わかります。
おむすびをおいしくする「塩の壁」
さて、おいしくするのはここからです。
ご飯が熱いままではおいしくなりません。
うちわであおいで、風を送って、風に当てて表面を乾かすと、おむすびに塩の壁ができます。
そうすると、ご飯の一粒一粒の表面が乾いて、ぱらっとほぐれるようになるのですね。
粗熱が取れ、表面が乾いて、手につかなくなったら、おいしく食べる、食べごろです。
握り過ぎると米が付き過ぎる
なので、熱いままのお米を力を込めて握ってしまうと、米の粒粒がくっつき過ぎて、団子のようになってしまいます。
それだと、食感がぐちゃっとしておいしくありません。
水分が適度に飛んでいること、それには米粒の間に、空間が必要なのです。
土井先生のは持ち歩かないおにぎり!
そして、もう一つびっくりなことは、土井先生のおにぎりは、携帯食としてのおにぎりではなくて、
「持ち運ばず、決まった時間に食べるものとして楽しみます」
ということなのです。
おにぎりは、お弁当のお昼だとばかり思っていましたが、そうではなくて、お米を味わう一つの料理として、作って食べる、そういうものだということです。
炊きたてご飯と冷やご飯が違うように、冷たくなってしまったおにぎりは、別物です。
そして、作ってみると、その「おむすび」がいちばんおいしいものなのだとわかりますね。
おにぎりの形
土井先生の家では、日曜日の早朝のメニューがおむすびなのだそうです。
その形について土井先生は、次のように言っています。
以前は三角に握って両側から厚みを押さえ、食べやすく形を整えました。何年も何度も繰り返すうちに、そういった意識はなくなって、するとおむすびの形が自然と丸くなりました。
握るというよりも、ごはん粒が仲良く結ばれれば出来上がり。おむすびの姿にこだわらなくなって、断然おいしくなりました。
つまり、三角に形よく握ろうとすると、どうしても何度も圧をかけて握らなくてはならない。
そうするとご飯が固くなってしまうんですね。
そして何年も何度も繰り返した後に、土井先生がたどり着いたのが、この形、このおむすびだったのですね。
まとめ
材料は、いつでも手元にあって、いつでも作れますね。
日本の伝統的なおむすび、でも、土井先生の作り方で、新しいおいしさに出会えますよ。
ぜひぜひお試しくださいね。