モルトシロップがハードパンのレシピに入っていることがありますが、モルトシロップは、ホームベーカリーでもたいへん有効です。
使ったことのない方にはぜひおすすめします。ホームベーカリーでハードパンを焼く場合のモルトシロップについてお知らせします。
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モルトシロップのあるパンレシピ
ハードパンを焼くようになると、レシピに新しく「モルトシロップ」という言葉が見つかります。
ホームベーカリーの付属レシピにはありませんし、普通のパンのレシピにもないものです。
私も最初に「モルト」を見つけた時は、近くのお店には売っていないし、どうしようかなと思った覚えがあります。
結局その時はネットでモルトパウダーを買いました。
それを使って、フランスパンを焼いたのですが、結果はと言うと全然上手に出来ませんでした。
もう一つは、高音が出ないオーブンで焼いたためそもそもフランスパンの出来が悪く、モルトシロップ以前の問題であったと思います。
あとは、一般的には、モルトパウダーよりは、モルトシロップの方が効果が大きいとはいわれています。
そもそも、最初に焼いたフランスパンだったので、比較対象するものがなく、効果が微弱だったのでわかりにくかったのかもしれません。
モルトシロップとは
モルトシロップとは何かというと、現物の原材料には「麦芽エキス」とあります。
『モルトエキス』は麦芽(モルト)を糖化し、減圧濃縮したもので、麦芽独特の風味と甘味のある茶褐色で粘調な液体です。 大麦麦芽100%で作られています。 ―http://www.asahibeermalt.co.jp/
生産地はイギリスとありますので国産品ではなく輸入品ですが、ラベリングは日本語で行われていますので、たぶん、日本で詰め替えがなされているのではないかと思います。
モルトシロップの代用は?
モルトシロップを何かで代用できないかというと、筆頭にあがるのがはちみつなのですが、私が何度か試した高橋雅子さんのレシピでは、既にレシピにはちみつが含まれています。
また、私の焼いているパナソニックのライ麦パンのレシピも最初から、はちみつを使うレシピです。
その上で、モルトを入れるのと入れないのとでは、やはり、全然違います。
なので、はちみつではモルトの代用にはならないと思います。
というより、レシピを見ると1gよりも微量なので、何かで置き換えられないかと思う気持ちはわかるのですが、逆に一度に使う量は微量なので、モルトシロップは一度買っておけば繰り返し使えます。
そして、微量と言えば、ドライイースだって、たったの2g前後です。でも、イーストの代用でベーキングパウダーではパンは焼けませんし、別物になってしまいます。
ハード系を焼く時には、「代用」という考えではなくて、モルトシロップかモルトパウダーを買うことをお勧めします。
なくても、パンは食べられますが、たった0.8g!
おいしいハードパンを焼くには、それが最も早道です。
『高加水パン&ドイツパン』ホームベーカリーでドイツパンが焼ける本
ホームベーカリーでもモルトシロップ
私がモルトシロップの効果を最大限に意識したのは、意外にもホームベーカリーでライ麦パンを焼いた時。
シニフィアンシニフィエの志賀シェフのレシピに、モルトシロップが記されていたためです。
その時のモルトシロップの割合は、 250g前後の粉に対してモルトシロップが0.8 gというものです。
その本はこちら
ホームベーカリーでつくるシニフィアン シニフィエの高加水パン&ドイツパン
モルトシロップの効果
たったそれだけを入れるだけで、 ライ麦パンの外側のクラストがパリパリになり、色もこんがり茶色に焼き付きました。
味については、表現が難しいのですが、見た目だけでなくハードパンらしい風味が生まれたことにびっくりしましたね。
ホームベーカリーでライ麦パンを焼く場合にも、モルトシロップは必須の材料だと思います。
以後ホームベーカリーでフランスパン、またはライ麦パン、他のハード系のパンを焼く時は、レシピにはなくても、必ずモルトシロップを入れるようにしています。
まだモルトシロップを使ったことがない方は、レシピにはなくても、ホームベーカリーで焼く時に、0.8gほどのモルトシロップを加えてみてください。
ハードパンが格段に上達したように感じること間違いなしです。