スタンディングデスクを自作したものを使い続けて5年が経ちました。
正確には家にある机やデスクの組み合わせで、スタンディングデスクとして十分使えています。
その際どのような台や机を使ったのか、出来上がった高さとサイズ、そしてスタンディングデスクの効果と、使用してみた感想と合わせてお知らせします。
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スタンディングデスクを楽天が採用
スタンディングデスクとは、高さの高い机の上にパソコンをのせて、立ったまま作業ができる机のことです。
楽天がオフィスに採用したことで、話題になり急速に広まりを見せました。
座ったまま作業の健康リスク
楽天がスタンディングデスクを導入した理由の元々は、オーストラリアの研究者が、座ったまま仕事を続けていると健康に悪く、早く死亡する健康リスクが高いと公表したことに由来します。
健康に良いばかりでなく、作業効率が良い、また移動が楽で気分的にもよいなどのメリットが宣伝されました。
そのニュースを見て、私も自宅にスタンディングデスクを導入することに、すぐに決めました。
私がスタンディングディスクを使用する理由
私の場合、スタンディングデスクを使おうと思った理由は、長時間座ってパソコン作業をすると、姿勢が悪くなることが一番の困りごとでした。
当時は、クラフト制作をネットで販売するということを、半ば趣味でしていたのですが、クラフト制作中は座り仕事、それ以外をさらにパソコンに座ってということになると、長時間座りっぱなしになってしまいます。
そうなると、どうしても疲労がたまり、作業が続けられなくなります。
スタンディングデスク普及前で自作
とりあえずスタンディングデスクを使ってみたいと考えたものの、そのニュースが入ってきた当時は、スタンディングデスクというのがまだ一般にはそれほど商品化されておらず、ネットで見るものは10万円以上もするものばかりでした。
そもそも、立ったまま長時間耐えられるのかどうかもまだわからない状態で、いきなり購入というわけにはいきません。
また、ホームセンターなどに代わりになるデスクや台を見に行きましたが、いずれも高さが合わないものでした。
そこで、ネットで見たものを参考に、自分で自作、というより、手持ちの物を使って、スタンディングデスクを試してみることにしました。
スライドテーブル付きPCデスク というのを、33センチの高さのテーブルに乗せるという方法です。
これだと1万円以下でできます。
なぜこの方法がいいかというと、スタンディングデスクには、キーボードスライダーが必須だからです。以下に詳しく説明します。
スタンディングデスクの自作第1号
最初のスタンディングデスクがこちらです。
この写真は2015年時点のもので、以来使い続けていますので、ひじょうに調子が良く、自分に合っていたのは間違いありません。
スタンディングデスクの構成は「座卓+デスク」
最初は高さ70センチの、普通の勉強机の上に、今一番下にある座卓、高さ32センチを乗せて、その上にパソコンを置いてみたのですが、キーボードは良くても、一体型パソコンの本体の高さが低くなって合いませんでした。
全部を自作するようかと頭を痛めていたところ、それまで使っていなかった、キーボードスライダー付きの簡易なパソコンデスクを座卓テーブルの上に試しに載せてみたら、これで高さはぴったり、ちょうど良くなったのです。
スタンディングデスクの高さ
この場合のデスクの高さは、105センチでした。
ちなみに使い手の私の身長は157センチですので、それより背の高い人は、もっと高い高さになると思います。
サイズについては、この下に詳しく記します。
スタンディングデスクの使い心地と感想
使い勝手はというと、自分には至極合っているため、それから使い続けて5年が過ぎました。
第1号で作業をしていた時は、1日4時間くらいでしたが、その後の2号になってからでは、もっとも作業の長い時では、朝6時半から夕方まで作業していました。
それだけ長時間作業ができたのは、スタンディングデスクであったからで、座っているものではそのようにはとてもできなかったと思います。
立って作業することにももちろん疲労はあります。しかし、長時間の作業に耐えられるのは、座るよりも立つ方だということが、実際にスタンディングデスクを使ってみてよくわかりました。
使用したパソコンデスクはこちら。
スタンディングデスク第2号
スタンディングデスクの現在のもの、去年から使っている第2号はこちらです。
上との違いは何かというと、下の和風の大きな座卓のテーブルを、別な小さいテーブルにしたという点です。
現在は、足元にカーペット他を敷いているため、第1号の時と高さの違いはほとんどありません。
テーブルとパソコンデスク
テーブルの上にパソコンデスクを乗せただけで、この一番下になっているテーブルは、高さは33センチ。
元々は、床や畳の上に座って使うための机で、座って使うテーブルの高さというのは、だいたい33センチ前後と決まっています。
折り畳みテーブルなのですが、手に持って移動するときに、簡単に持てないほど重く、板厚もあり足も太くてしっかりしているものなので、上に何をのせようが、心配はありません。
子どもが下宿先で使用していたもので、表面にだいぶ傷がついていたので、上にデスクを重ねても惜しくないので使うことにしました。
スライダーが付いたパソコンデスクがポイント
上に乗せたデスク本体は、第1号と同じ、キーボード用のスライダーが付いた、パソコンデスク、商品名「スライドテーブル付きデスク」です。
下にローラーはついていますがストッパーも使用でき、テーブルの上に重ねてのせても、転がるようなことはありません。
心配な場合は、各ローラーを小さな箱のようなものに入れてのせるといいと思います。
ただし、地震時の対策は別に考える必要があります。
ノートパソコンをモニターに接続
また、今度のパソコンは、デスクトップではなくて、ノートパソコンをモニターに接続して、デスクトップのように使うというものです。
最上段に置かれているのがモニター、その下にキーボードも別に接続しています。
それと、モニターの高さですが、これは第1号の時に使っていたデスクトップと違って、モニターの足の長さが短くて高さが低いので、厚さ4センチほどの板を乗せて、高さを調節することにしました。
それぞれの高さをいうと、スライダーまでが約101センチ。
スタンディングデスクの全体の高さは、107センチです。
スタンディングデスクの高さ他の注意点
スタンディングデスクの高さと自作の際の注意点、私が思うのは下の点です。
モニターの高さを調節する必要
ノートパソコンを普通の机において作業するときに感じることは、たいてい、モニターの位置が視線に対して低すぎるということです。
パソコンは、立って使う時も座って使うにしろ、必ず、適正な高さにあることが必要です。
立って作業するときにモニターの位置が低ければ、結局座っているときと同じように背中を丸めることになってしまいます。
これではスタンディングデスクにした意味がありません。
また、モニターの位置が低すぎても高すぎても、首に負担がかかり長時間の作業は不可能です。
自作第2号では、モニターの位置は、最初のパソコンと違うため、モニターの下に、4センチの板を敷いて高さを調節しています。
スタンでイングデスクを自作して使用する際は、これらをぴったり自分に合うものにする必要があります。
キーボードスライダーは必須
仮にモニターの位置がぴったりであった場合でも、同じ高さでキーボードを使うとなると、今度は、キーボードが高すぎることになってしまいます。
手首の位置と並行にあることが望ましく、それよりも上にあると血流が悪くなり腱鞘炎などのトラブルが起こりやすくなることになります。
ノートパソコンで、キーボードとモニターが同じデスクの上にある場合は、どちらかに合わせるとキーボードかモニターのどちらかが必ず、適正な高さではなくなります。
これでは、再度、スタンディングデスクにした意味がありませんし、パソコンデスクでもっとも難しいところは、モニターとキーボードの適正位置が異なる点にあります。
なので、キーボードスライダーは可能な限りついているのがいいのです。
もし、スタンディングデスクを購入するという時も、その点で、キーボードスライダーがついている商品を購入することをお勧めします。
自作スタンディングデスクのまとめ
スタンディングデスクを自作する際のポイントをまとめてみます。
構成を再度いうと、
・33センチ以上のテーブルの上に、キーボードスライダー付きのパソコンデスクを乗せる
基本はそれだけです。
スタンディングデスクの高さまとめ
スタンディングデスクの高さの参考です。
・ローテーブル 32センチ
・パソコンデスクの高さ 74センチ
・デスクトップの高さ 107センチ
(キーボードスライダーまでの高さ 101センチ)
上記は、身長157センチの場合のサイズですので、ご自分の身長に合わせてご利用ください。
また、逆に普通の勉強机の上に、ロータイプのパソコンデスクを乗せる方法もおすすめです。
皆様も工夫されて、パソコンを健康に楽しくお使いくださいね!