百葉箱というのを知っていますか。
百の葉っぱの箱、面白い名前ですが、この名前の由来は何かを解説します。
スポンサーリンク
百葉箱とは
百葉箱というのは、不思議な名前ですよね。
百葉箱の中には何が入っているのかというと、温度計など、気象データを計る物などが入っているそうです。
つまり、気象の観測に使われているのがこの箱で、その名前が百葉箱というものです。
今はこのようなアナログな装置は少なくなってしまいましたが、懐かしいですね。
百葉箱の由来
百葉箱の花名前の由来は、なんと、牛の胃なんですよ。
えー、植物じゃなかったのか! びっくりですが、どういう意味なんでしょうか。
百葉箱の由来の解説
「百葉」というのは、実は紀元前の中国、清の時代の言葉です。
一般に思われるよりも、もっとずっと古い言葉です。
百葉の意味
百葉の意味は、文字通り、百の葉っぱ。
もっとも、この場合の「百」というのは、数字の百そのものではなくて、「たくさんの」という意味です。
日本語でも、「八百万(やおよろず)」の神々」などという言葉がありますね。
あれも、たくさんの神々という意味です。
百葉はたくさんの葉
そして、百葉というのは、葉っぱがたくさん重なり合っているところから、物が重なっている様子を表す意味になったそうです。
百葉箱の周りを見ると、ブラインドの表面のように板が重なり合っていますね。
これが、百葉箱という命名の由来です。
百葉箱と牛の胃との関連
では、その「百葉」がなぜ、牛の胃と関係があるのでしょうか。
牛の胃に関しては、胃壁の表面にたくさんの襞が重なり合っているのだそうです。
なので、そこから牛の胃が「百葉」と呼ばれるようになったのですね。
もちろん、これは、中国語のことで、中国では現在でも、”百葉窓”と書けば、これが「ブラインド」を指すのだそうです。
日本の、百葉箱は、もちろん、牛の胃というよりは、「ブラインドに似た」形状の、板の重なりを持つ箱、ということで、中国語の百葉を語源として名づけられたのでした。
それでは皆様、今日もお元気でお過ごしください!