連れ子の躾 使用済みナプキンが部屋にあるズボラな娘への考え方 - 料理と暮らし




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連れ子の躾 使用済みナプキンが部屋にあるズボラな娘への考え方

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連れ子がズボラであって困ったという記事、使用済みナプキンは部屋に放置され、歯も磨かない連れ子の娘さんとお母さんのエピソードの投稿がありました。

これだけを見ると、びっくりしましたが、しかし、その後のお母さんのコメントに思うところがあるので、この記事を取り上げます。 

連れ子がズボラという投稿

夫の連れ子の娘がズボラであって困ったという記事がヤフーニュース載っていました。

元はママスタコミュニティーに投稿されたものを、アマチュアの漫画家さんが、イラスト化したもので、大変楽しく読めました。

https://select.mamastar.jp/428445

投稿内容

投稿者は、娘さんがいる旦那さんと結婚、娘さんは10年前にお母さんと死別、その後中学生になりました。

その娘さんが、歯を磨かない、使用済みの生理用品は部屋に置きっぱなしで、下着を手洗いするようにいっても実行がおろそかになる、そういう娘さんにお母さん注意を試みました。

しかし「4年間注意してもまったく変わらない娘に、私はどうしたものかと途方にくれていました。」という状態でした。

彼氏にズボラで振られた連れ子

そして、その4年後、大学生になって彼氏ができたら、歯を磨かない、生理用品を見つけた、という理由で「ここまでズボラだと思わなかった。生理的に無理」と言われて、別れることになったというのです。

すると、その娘さんが

私は長い間父子家庭で 世の中のお母さんが教えてくれるようなことをしてもらえなかった。(今の)お母さんがちゃんと教えてくれたらフラれなかったのに

それに対して、お母さんは

私がずっと注意していたという事実を伝え、そのあとに「何年も娘に注意をし続けてきたのに、責任転換をされて驚愕です」と驚きを述べ、「なんと娘は「私だけ」が神経質で、ほかの女の子は自分と同じだと思っていたらしいのです。」として、

確かにあなたは父子家庭だったかもしれないけれど、それを理由にずぼらでいただけでしょう。今回のことは自業自得だよ

と厳しく注意をしました。

結局、失恋をきっかけに、ズボラはなおり、投稿者のお母さんは

娘とはじめて本音でぶつかり合えた気がしました。
「嫌がられるのでは」と遠慮していた私もいけなかったと反省。
これからは娘には同じ女性として本気で向き合ってたくさん話していきたいと思います。

として、一連の問題はハッピーエンドを迎えています。

 

子どもが母親なしで育つということ

このお母さんは、再婚で娘さんの母となって、大変苦労されたと思います。

そして、二人の関係が保たれて、教育もうまくいったというのは大変良いことですね。仲が悪いということは一言も書かれていませんので、娘さんとお母さんの仲も良さそうです。

これに対して、私が思ったことは、中学生が13歳だとして、その前10年とすると、お母さんがいないのは3歳のときからだということですね。

お父さんもご努力されたと思いますが、歯磨きができないというのは、やはり生活の全般に注意が行き届いていない育児であったといえますが、これはお父さんが仕事をしている以上やむを得ない面があります。

投稿者の方は、気がついていないのですが、というより、こういう例を見てこないと、適切な養育をしないと子供がどうなるかということは、一般的にわからないこともあるので、こちらも致し方ないかなと思います。誰しもが与えられた条件内で関わっていく他はありません。

その上で考えられることを書いてみます。

子どもに教えるべきこと

子供を適切に養育しないことは、ネグレクトと言われます。子どもには、衣食住を満たして、なおかつ、その他にも教えなければならないことがたくさんあります。

そして、養育環境が不全な中で育った子どもは、しばしば欠落を見ることが多いです。

例えば、うちの息子の場合は中学生から母がおらず、私が来た時には大学生になっていましたが、食育の機会がまったくなかったようです。

といっても、食事は夫の親がデパ地下で買ったものを毎日届けており、普通の家庭よりはずっとおいしいものを食べており、栄養は十分取れていたようです。

ただし、それと、普通の家の食事、食育は全く違います。そのためもあって、息子は肉と果物、野菜は豚汁のようなものしか食べられませんでした。

そう聞いても、普通の人はなぜそうなるのかわからないと思いますが、適切な環境で食育を伴った食事にならないと、誰しもがそうなる可能性があるということです。これは息子のせいではありません。

私はそのように考えるため、上記の例の、「確かにあなたは父子家庭だったかもしれないけれど、それを理由にずぼらでいただけでしょう。今回のことは自業自得」という言葉には、全く賛成ができません。

父子家庭の生活

「衛生観念」ついていうと私は、父子家庭を、夫と実父と母の再婚父の3人のケースで見てきましたが、全部の家が、部分的、または全面的に、ゴミ屋敷でした。

とにかく、ご飯を食べさせるのが最優先、学校に行かせてその準備をするのが同じくらいの優先度、そしてあとは精一杯なんとか日々を暮らしているというのが本当のところかもしれません。

「衛生観念」が欠落していても、当たり前だと思います。そして、そのような環境で育った場合は、抜け落ちてしまった部分は長いこと続きます。

「これからは娘には同じ女性として本気で向き合ってたくさん話していきたい」というのは、対等な相手に言うことであって、この場合は当てはまらない。

そのような子どもに会ってしまったら、中学生だろうと大学生だろうと、「歯磨きを習慣化させる」ところから始めましょう。

連れ子への共感は?

そして、何よりも、連れ子の娘さんの言ったという言葉、

私は長い間父子家庭で 世の中のお母さんが教えてくれるようなことをしてもらえなかった

というのに対して、共感ができないというのが私としてはわからない。

お母さんがおらずに育ってきた娘さん、その分も自分がたくさん可愛がってあげようとは思わないのでしょうか。私からするとちょっと不思議です。

そもそも、最初の注意から4年間、この娘さんは、やはり「歯を磨かない」状態が続いていました。自分の娘であったら、そのように放置しているでしょうか。

今現在は血がつながらなくても曲がりなりにもお母さんがいるのに、「世の中のお母さんが教えてくれるようなことをしてもらえなかった」というのは、父子家庭であった以上にかわいそうではないでしょうか。

連れ子が可愛くても可愛がれなくてもいいのですが、やるべきことはあります。学校教育だって、先生は可愛いから子どもを教えているのではないのですね。

基本的な対人ループが身についていない場合も

そしてもう一つ、この記事で最も大切なところが下のところです。

お母さんだけが神経質で、ほかの女の子は自分と同じだと思っていた

どういうことかというと、この娘さんは、お父さんとしか生活していないんですね。

なので、お母さんがどういう人かを判断しようともしていない。

さらに、こういうことをやったら褒められる、こういうことをやったら叱られるというようなフィードバックに伴うような、自分の側の心の対応も経験してないのかもしれません。

お母さんがそう言った、それをやってみた、それに対してお母さんからの反応があった、それを見て自分も喜んだ、というような一連の経過です。

トイレットトレーニングの例

例えば、トイレットトレーニングなどがそうです。トイレの習慣がない子どもにとってみれば、どこでおしっこしようが同じです。

しかし、お母さんの反応は、床におしっこした場合と、トイレにおしっこした場合では大きな違いがあります。

子どもは最初は、そのフィードバックによって、お母さんがよしとする方におしっこをすることを覚えます。その時点では、トイレでのおしっこは子どもにとって喜びでもなんでもない。実質的なメリットはなにもありません。

けれども、トイレでおしっこをするとお母さんの方が喜んでほめてくれる。それがわかった子どもは、床でおしっこすることはなくなります。お母さんの喜びを共有できるのが自分の喜びとして感じられるようになり、そこから、お母さんの基準が自分の基準となったのです。

このような定着を見るまでには、時間が必要です。そして、お母さんの反応は欠かすことができません。

上記の娘さんの例では、おそらくそのような情緒的な関わりを、保護者との間で持つ機会がなかったのかもしれません。

この娘さんは、お母さんが神経質なのかどうなのかの対外的な理解もできていないし、それ以前に、対人的な関係の基本的なところの何かが弱いのだと思います。

相手であるお母さんの伝えるところが、どういう言い方をしたときには、どのくらい大切なことなのか。それが、言葉や口調、相手の反応などの情報を得て判断ができないということであれば、こちらの方が大きな問題です。

歯磨きを強制的にさせることはできますが、対人的な当たり前の感覚を育てることの方が難しいです。

 

しつけの欠落は連れ子のせいではない

新しく再婚した子どもに対しては、それが大学生になってしまった子どもであっても、欠けていることに関しては、それは子どもの欠点ではありません。

「歯を磨いたの。よくできたね」「ゴミはゴミ箱に入れようね」と幼稚園児にするように教える必要があります。

この娘さんが父子家庭だったからか性格的に欠点があるのかは、この投稿だけでは正確にはわかりません。

しかし生理用品の放置は、ズボラという範囲のことではなく、それ以前の常識的な共有事項が欠けているためだと思います。

少なくても、「下着の汚れや生理用品は恥ずかしいもの」という当たり前のことは、原因が何であれ、教えなければならないことです。

そうでなければ、この娘さんはこれからの生活に支障をきたすでしょうし、ボーイフレンドにふられるくらいならいいですが、結婚してもやっていけないということにもなりかねません。それは親にとっても決して良い事ではないのです。

終わりに

私の息子は、今年の頭に結婚しました。立派に一人前に伴侶を得られたのは、ひとり親で息子を育てた夫はいうまでもなく、短期間ではあれ関わった私の手柄でもあると思っています。

しかし、やはり息子には誰にでもある欠点もあり、一人親ならでは覚えられなかったこともあると思います。

相手の娘さんとの間で、万が一のトラブルになった場合は、息子のせいではないが、一般的な基準においてはこうだということを、たとえ20歳を過ぎていようが教えなくてはならない場合も出てくるかもしれないと思います。

一方で、両親が揃った家以上に家族が何より大切だということは息子はわかっており、そのようにお嫁さんに対しても考えていると思います。それは一人親ならでは得られた息子のたいへん良い長所でもあるのです。







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