母の日、ステップファミリーの皆さんはどのようにお過ごしになったでしょうか。
私は初めて夫の息子からカーネーションの花束が届きました。
それまで子供のいなかった私には無縁だと思っていた母の日とカーネーション、心によぎったことを書いておきます。
ステップファミリーで幸せに暮らす
息子のいる夫と再婚後、ステップファミリーとなりました。
既に大きくなっていた息子ですが、一緒に暮らしたいというので、大学卒業後に地元に帰って同居、その後は再就職を経て、現在は結婚しています。
初めての方は一覧の最初の記事からどうぞ。
ステップファミリーの記事一覧
ステップファミリーの雰囲気や息子との関係を、マニュアル化した記述にしようと思っても、個々の家庭によっても、違いがあります。
それと、私自身が、共感的な両親に育てられていないため、理論的なことを述べるのはできるのですが、自分の情緒面や感情を述べるのがどうも苦手なようです。
それはブログを書き始めて気が付いたことなのですが、できるだけ感じたことをトレーニングがてら言葉にしていこうと思います。
ステップ母初めてカーネーションをもらう
息子は、昨年結婚が決まりました。それについてもいろいろ書きたいことがあるのですが、間が飛んでいるため、結婚前のことは追って書いていきますね。
相手の方と同居を始めたのが今年1月で入籍も同時、結婚式だけが、新型コロナの影響もあり、来年に延期となりました。
無事入籍ができてほっとしているところ、5月の母の日に、カーネーションの花束が届いて、とても驚きました。
連れ子が帰省のたびにお土産を
というのは、これまで母の日に息子が花を贈ってくれたことはありませんでした。ただし、帰省のたびに、必ず私にお菓子などのお土産を買って来てくれてはいました。
もっとも、それは夫がどうも裏で指図をしていたようで、私はそれはあまりいいと思いませんでした。
だって自分の実家に帰ってくるのに、わざわざお土産を買ってくるなどという気を使わせたくなかったのですね。
「かあちゃんただいま」というように、気楽に帰ってきてほしい。
ですが、息子がお土産のお菓子をその都度情報に詳しい知人に訊いて「○○の○○を買ってきた」というので、ありがとうと言って受け取っていたのです。
母の日はお嫁さんの提案?
今回は、カーネーションは、花の宅配サービスで届きました。
その日は日曜日で夫がいたので、夫が息子に電話するようにと言ったので、私は息子にお礼を言いました。
そうしたら、繰り返しお礼を言っているうち、今回奥さんになった「○○さんが贈った」という風に息子が言いました。
それを聞いたら、私はちょっとがっかりしたんですね。息子がくれたのがうれしかったので、結婚相手が儀礼でくれてもうれしくないと思ったのです。
カーネーションを贈ったのは誰?
それで、その話をその時も言ったけれども、それについてあとでゆっくり夫と話したのが、6月になってからでした。
夫が言うには、
たぶん、雄太の相手の、さやかさんが母の日に送ろうと言い出したんだろうけれども、当然雄太にも相談をして、雄太が贈ってあげたいといったんだろう
というのです。
そして、夫ははっきりは覚えていないんだけれども、
雄太が、なな子が花を気に入ったかどうか電話で聞いていたよ
と言いました。つまり、電話であとでその話を何かしらしたらしいんですね。
で、夫は
なな子がいろいろしてくれるのを、雄太にはよく言ってあるし、それにも感謝するように言っている
と言いました。
言葉通りではないので、そういう固い言葉ではないのですが、そういうようなやりとりがあったらしい。
夫にそう言われるのを聞くと、カーネーションについては「そうかな」とも思ったのです。
たとえば、結婚相手のさやかさんが「花を贈ろうかどうしようか」といって、「うちはいらないよ」と言わずに「送ってあげて」と言ったのには違いありません。
夫が言うのは、やはりそれも「雄太が贈ってくれたカーネーションだ」というわけなのです。
再婚はあくまで親の都合
私の方は、とにかくこの後は、もう息子は育って結婚したので、連れ子にお金を使わせるようなことはしたくないし、面倒をかけるようなことも一切したくないと思ってきました。
花をもらったのは5月で、その話をしたのは6月のことだったのですが、そう言われて、初めて、それならありがたくもらっておいてもいいような気がしてきました。
息子とはあくまで血がつながっておりません。結婚したのは、私ではないが夫である親の都合なんですね。
なので、私が息子にいろいろやってあげたとしても、それは、夫が私に感謝をするべきことで、息子が私に礼を言うようなことではないと思います。
私は、とにかく、息子に気を使わないでいてほしい、また、私のために一切負担をかけるようなことはないようにしたいのです。
まあ、さやかさんのご両親に接して、あちらのように、子どもを27年間育てたというのと、私が短期間関わったというのとでは、苦労の度合いが絶対的に違うと思ったものです。
間違っても贈り物を受け取るような図々しいことはしたくないと思ったのですが、夫にそう言われたら、ちょっとだけ気が楽になりました。
そしてしみじみ思って見ると、私は子どもを産んだことがないので、母の日に誰かにカーネーションをもらうということは初めての体験でした。
もし、夫に嫁がなかったら、息子がいなかったら、私はカーネーションをもらうということは、生涯に一度もなかったことでしょう。
もちろん、今までも息子が帰省のたびに、私の好きそうなお土産を買って来て呉れてはいたんですが、それはいつも夫と分けられる食べ物でした。
今回は私だけ、”母”の日の花ということで、私だけへの初めてのプレゼントだったのです。