マフラーを編むのならチクチクしない毛糸を使いたいですよね。
せっかくマフラーを編んだのに、出来上がって首に巻いてみたらチクチクしてがっかり、ということはありませんか。
ネットでマフラーを販売していた時に、何とかチクチクしない毛糸を探し当てました!
以前編んでいた、花いっぱいのマフラーと、その作り方も一緒にご紹介します。
マフラーにチクチクしない毛糸とは
以前マフラーをネットで販売していたことがあります。
地は棒針編みのゴム編みという、いたってオーソドックスな編み方だったのですが、販売の際には、どのような体質の方が使われるのか、売る方はわかりません。
せっかく買っていただいたのに、身に付けられないということでは困ります。
なので、絶対にチクチクしない毛糸を探さなくてはなりませんでした。
ウール100%の毛糸はチクチクする
一般的にウール100%の毛糸は素肌に触れると、ほとんどのものがチクチクします。
ある程度、値段の高いものを選んだとしても、避けられません。
人にも依りますが、「メリノ」や「天然素材」であっても、まずチクチクを疑ってください。
チクチクが避けられるのは、私の知る限りは下の2つです。
おすすめはカシミヤの毛糸
一番は、カシミア系の毛糸。
いわゆる「ぬめり感のある」と言われる、とろんとして柔らかい手触りの毛糸です。
細めの毛糸が多いので、薄手の仕上がりになります。
価格は高めで、良いものは1玉が2000円くらいしますが、ちゃんと作るならおすすめですね。
プレゼントならまず間違いないです。
ヨコタの「やわらかラム」はチクチクしない
ただ、これだと、編み上げて販売する場合には、下手をすると数万円という価格になってしまい、誰も買おうとはしなくなってしまいます。
あまり価格の高いものだと、赤ちゃん向きというわけにもいきませんね、
というわけで、別に探し当てたのが、逆に子供向きと言われる毛糸でした。
なので、カシミアに似たような手触りのもの、といってもあくまで「似たような」ですが、この毛糸を、やっと探し当てました。
【ダルマ】やわらかラム
品質:アクリル60% 毛40%(ラムウール)
重さ・糸長:30g玉 約103m
参考使用針:
棒針 4~6号
かぎ針 5/0~6/0号
標準ゲージ:
棒針(メリヤス編み)22~23目 30~32段
売り物なので、黒と白しか使わないのですが、この糸は、とにかく色が豊富で、発色がきれい。
全部でなんと31色あります!
これで本体を編んだ場合は、まず、クレームが来たことはありません。
アクリル婚ですので、ウールより重厚感はありませんが、手触りは、軽くてふわふわです。
この毛糸で本体を編んだのが下のマフラーです。
花モチーフいっぱいのマフラー 作り方
編み方は難しくありません。
まず、棒針でマフラー本体を編んで、かぎ針で編んだ花のモチーフをつけるだけです。
マフラー材料
本体は、やわらかラム 【毛糸】【ダルマ】やわらかラム PART1 合太毛糸。棒針編みです。
ゲージを取って、幅に合わせてください。
できれば、伸びてしまうので、太目の方がいいのですが、おしゃれ向きならこのくらいでもまずまず使えます。
マフラー本体は合太毛糸
上記のタイプのものなら、太さは合太毛糸がおすすめです。
モチーフをたくさんつけるので、マフラー本体が薄くても厚くてもバランスが悪くなります。
以前、ピエロのソフトメリノで編んだことがあったのですが、若干チクチクする上に、ぼってり下マフラーになってしまい、防寒にはともかく、お洒落には向かないかなという感じでした。
もっともソフトメリノはたいへん良い毛糸です。
モチーフは中細毛糸
モチーフは、全部、中細毛糸です。かぎ針3号から4号で編みます。
ややきつめに編んだ方が型崩れしません。色がたくさん必要なので大変そうですが、これも中細毛糸のおすすめ、【ピエールファミリー】ウールM 純毛中細があります。
1玉が220円なので、これだとたくさん揃えてもだいじょうぶです。
マフラー本体のサイズ
マフラー本体は、全長は約120センチ、幅約12センチ以上です。
120センチあれば、首の周りに1回ぐるっと回すことができます。
編み方は一目ゴム編みで、難しいことはありませんが、それだけに案外大変です。
本体だけで、どうしても4時間はかかった憶えがありますが、面倒なら、ショートマフラーでもできます。
ショートマフラーのサイズ
このサイズだと、首周りに人巻きすることはできませんが、ピンで留めて、花が胸または首回りを飾るように調整できます。
上の物は、左右対称にモチーフをつけていますが、たくさんのモチーフを編むのが面倒なら、片方だけ多く、片方は少なく編んだとしても、片方が隠れるので、それほど問題はありません。
ショートマフラーの長さ
長さは80cmです。
120cmと比べて、40cm少ないと、編み時間は3時間くらいか、1時間短縮できます。
元々、がっちり防寒というよりは、オシャレなので、この長さもありですね。
花モチーフの種類
モチーフの種類
モチーフの数と種類は下の通りです。
モチーフはすべてかぎ針編みです。
シックな色を使って、アクセントの玉だけを赤系を使います。
下に示す数は、マフラーの片側だけの数で、左右対称につける時は、この倍の数を編みます。
花
・モヘヤの花 大 紫とベージュ 1つずつ
・花大 ベージュ 1つ
・花中 グレー1つ
・花小 中央が白 クリーム、ベージュ、茶 各1つずつ3つ
計 7枚
葉
葉 アイリッシュレースの編み方 緑4枚、ごく薄いグレー2枚
計6枚
玉
玉 赤1つ エンジ2つ
計3つ
花と葉、玉モチーフの配置
配置はおおむね上の通りです。
先に葉をつけながら、花を重ねるようにつけていきます。
ぜんぶ本体と同じ黒い細い毛糸で、マフラーの上に形が保たれるように、ところどころ縫い留めながらつけます。
「花いっぱいのマフラー」作り方のコツ
モチーフは、かならずしも同じものでなくていいですし、配置を実際に見ながら、ラフにつけるだけでできます。
その時、次の点を揃えると全体のおさまりがいいと思います。
・花は1段と2段で、大小のメリハリをつける。
・花は色を変えて芯のあるものとないものにする
・地が黒なので全体にシックな色で、玉をアクセントにする
お手持ちのまふらーにでもできます。
お好きなモチーフをたくさんつけて、どうぞお試しください。